「親が要介護になって、ケアマネから訪問介護とデイサービスをすすめられたけど、何がどう違うの?」
「両方は贅沢? それとも片方だけで足りる?」
「本人はデイに行きたがらない…でも家にこもらせるのも心配。どっちを選べばいい?」
在宅で親を介護し始めたご家族から、こうした相談を毎週のように受けます。訪問介護(ホームヘルプ)とデイサービス(通所介護)は、在宅介護を支える二本柱です。けれど名前は知っていても「中身が違う」ことまでは意外と知られていません。ここを取り違えると、「思っていたサービスと違った」「本人が嫌がって続かない」「費用が想定より膨らんだ」という事態になりがちです。
私は社会福祉士として福祉の現場に20年、現役のケアマネジャーとして在宅・施設の利用者さんに関わってきました。今は介護事業所の所長を務め、日々ご家族から「うちはどっちを使えばいい?」という相談を受けています。この記事では、訪問介護とデイサービスを軸に、①サービス内容②向いている人③1日の流れ④費用の目安⑤メリット・デメリット⑥併用パターンを、現場目線で整理します。比較表・使い分けフロー・よくある誤解・FAQまで、これ1本で迷わないようにまとめました。
※費用・制度は2026年6月時点の一般的な目安です。金額やサービス内容は事業所・地域・要介護度・所得によって幅があります。最終的には担当ケアマネ・各事業所・お住まいの市区町村(保険者)にご確認ください。制度の根拠は厚生労働省「介護保険制度」および介護保険法に基づきます。
まず結論|「来てもらう」か「行く」かが最大の違い
細かい比較に入る前に、いちばん大事な結論からお伝えします。訪問介護とデイサービスは、どちらが上・下ではなく、役割がまったく違うサービスです。ここを押さえるだけで、選び方の大半は決まります。
- 訪問介護(ホームヘルプ)=ヘルパーが自宅に来て、身体介護(入浴・排せつ・食事の介助など)や生活援助(掃除・調理・買い物など)を行うサービス。「自宅での暮らしを支える」。
- デイサービス(通所介護)=日中、施設に通って、入浴・食事・機能訓練・レクリエーションなどを受けるサービス。「日中の活動の場と、家族の休息(レスパイト)を支える」。
ひとことで言えば、「来てもらうのが訪問介護」「通うのがデイサービス」。そして両者は対立するものではなく、多くのご家庭で“併用”という組み合わせが選ばれています(もちろん、状態によっては片方だけで十分な方もいます)。まずこの違いを頭に入れてください。
現場のひとこと:相談で多いのが「どっちが必要ですか?」という質問です。実は「どっちか」ではなく「両方をどう組み合わせるか」を考える方が、在宅生活はぐっと安定します。片方だけで考えると、どこかに支えきれない時間帯が出てくることが少なくありません。
一目でわかる比較表|訪問介護とデイサービスの違い
まずは全体像を比較表で押さえましょう。数字はあくまで全国的な目安で、地域や事業所、要介護度、所得で上下します。
| 比較軸 | 訪問介護(ホームヘルプ) | デイサービス(通所介護) |
|---|---|---|
| 場所 | 自宅にヘルパーが来る | 施設に通う |
| 正式名称 | 訪問介護 | 通所介護 |
| 主な内容 | 身体介護・生活援助 | 入浴・食事・機能訓練・レク・送迎 |
| 利用時間 | 1回20分〜2時間程度の単位 | 半日(おおむね3〜5時間)・1日(おおむね6〜9時間)など |
| 送迎 | なし(自宅で完結) | あり(自宅⇔施設を送迎) |
| 入浴 | 自宅の浴室で介助 | 施設の設備で入浴(機械浴も) |
| 食事 | 調理援助・食事介助 | 昼食・おやつの提供 |
| 他者との交流 | 基本はヘルパーと1対1 | 他の利用者・スタッフと交流できる |
| 家族の休息 | その時間帯のみ | 通っている間まとまって休める |
| 費用の目安 | 1回 約180円〜(生活援助)・約390円〜(身体介護30分〜)※地域差あり | 1回700〜1,500円程度+食費等 |
| 向いている人 | 自宅での生活動作に介助が必要な人 | 日中の活動・交流・入浴を求める人 |
費用は介護保険の自己負担(1〜3割)を前提とした1回あたりの目安です。デイサービスは別途、昼食代やおやつ代などの実費がかかります。表の数字は「だいたいの感覚」としてご覧ください。
現場のひとこと:この表を印刷して、見学や担当者会議のときに「うちの場合は?」と各欄を埋めていくと、比較がぐっと楽になります。パンフレットの料金だけ見て決めないのがコツです。
訪問介護(ホームヘルプ)とは|自宅での暮らしを支える
訪問介護は、ホームヘルパー(訪問介護員)が利用者の自宅を訪問して、日常生活を支えるサービスです。大きく「身体介護」と「生活援助」の2つに分かれます。
① サービス内容|身体介護と生活援助
身体介護は、利用者の体に直接触れて行う介助です。
- 入浴・清拭(体をふく)・洗髪
- 排せつ介助・おむつ交換
- 食事介助
- 着替え・整容の介助
- 体位変換・起き上がりや移動の介助
- 服薬の見守り
- 通院の付き添い(条件あり)
生活援助は、本人や家族が家事を行うのが難しい場合に、生活を支える家事の支援です。
- 掃除・ゴミ出し
- 調理・配膳・片付け
- 洗濯
- 買い物・薬の受け取り
ここで現場として強調したいのが、生活援助には「できないこと」があるという点です。介護保険の訪問介護は、あくまで「本人の生活を維持するための支援」です。次のようなものは原則対象外になります。
- 利用者本人以外(同居家族)のための家事(家族の食事作り・部屋の掃除など)
- 大掃除・庭の手入れ・草むしり・ペットの世話
- 来客の対応・正月料理などの特別な調理
なお、同居家族のための家事は原則対象外ですが、その家族が病気や障害などで家事を行えないやむを得ない事情がある場合は、生活援助が認められることもあります(判断は市区町村・ケアマネによります)。
「ヘルパーさんに何でも頼める家政婦さん」と誤解されることがありますが、ここは制度上はっきり線が引かれています(厚生労働省「介護保険制度」の基準に基づく)。
② 向いている人
- 自宅で入浴・排せつ・食事などに介助が必要な人
- 一人暮らしや日中独居で、家事が難しい人
- 外出が負担で、施設に通うのが難しい人
- 「自宅で過ごしたい」という気持ちが強い人
③ 1日(1回)の流れの例
訪問介護は「1回20分〜」といった短い単位で、必要なときに必要な分だけ入るのが基本です。たとえば朝に身体介護、夕方に生活援助、というように1日に複数回入ることもあります。
- ヘルパーが訪問・あいさつ・体調確認
- その回のケア(例:入浴介助→着替え→整容)
- 必要に応じて生活援助(例:昼食の調理・片付け)
- 記録・次回の確認をして退室
④ 費用の目安
費用は「身体介護か生活援助か」「何分か」で細かく決まっています。1割負担の方の場合、おおよそ次のような目安です(2024年度の介護報酬の単位数をもとにした概算)。
- 身体介護(20分以上30分未満):1回 約240〜280円
- 身体介護(30分以上1時間未満):1回 約390〜440円
- 生活援助(20分以上45分未満):1回 約180〜200円
※身体介護「20分未満」という短時間の区分もありますが、頻回の訪問が必要なケースなど算定の要件があり、誰でも使えるわけではありません。
ここで知っておきたいのが、同じサービスでも、お住まいの地域によって金額が少し変わるという点です。介護報酬には「地域区分」があり、1単位あたりの単価が地域ごとに異なります(人件費の高い都市部ほど高めに設定)。たとえば東京23区などの「1級地」は1単位=11.40円、その他の地域は10.00円が基準で、同じ身体介護30分でも、都市部の方がやや高くなります。上の金額は「その他地域(1単位=10円)」を基準にした目安とお考えください。
ここにさらに事業所の各種加算が乗るため、実際の金額は必ず明細で確認してください。
⑤ メリット・デメリット
メリット
- 住み慣れた自宅で、自分のペースで暮らせる
- 環境が変わらないので、認知症の方も落ち着きやすい
- 本人の状態に合わせ、ピンポイントで必要な介助だけ頼める
- 通うのが負担な人でも利用できる
デメリット
- 基本はヘルパーと1対1で、他者との交流は生まれにくい
- 入浴は自宅の設備次第(浴室が狭い・段差があると難しいことも)
- 家族が休めるのは「来てもらっている時間」だけ
- 1回あたりが短く、長時間の見守りには向かない
現場のひとこと:訪問介護で多い行き違いが「同居家族の分の家事まで頼めると思っていた」というもの。制度上はあくまで“ご本人の生活援助”です。最初にケアマネと「何を頼めるか」をすり合わせておくと、後のトラブルを防げます。
デイサービス(通所介護)とは|日中の活動と家族の休息を支える
デイサービスは、日中に施設へ通って、入浴・食事・機能訓練・レクリエーションなどを受けるサービスです。自宅まで送迎してくれるのが大きな特徴です。
① サービス内容
- 送迎(自宅⇔施設)
- 健康チェック(血圧・体温・体調確認)
- 入浴(施設の設備。寝たままでも入れる機械浴がある施設も)
- 昼食・おやつ
- 機能訓練(リハビリ的な運動・体操)
- レクリエーション(歌・体操・手芸・ゲームなど)
- 他の利用者やスタッフとの交流
施設によって特色があり、「リハビリ特化型(半日)」「入浴に力を入れる」「大規模でにぎやか」「小規模で家庭的」などタイプが分かれます。
② 向いている人
- 日中、家にこもりがちで活動量や交流が減っている人
- 自宅での入浴が難しく、施設の設備で安全に入りたい人
- 家族が日中働いている、または介護から少し離れて休みたい人
- 人と関わることで気持ちが前向きになるタイプの人
③ 1日の流れの例(1日型の場合)
- 朝、自宅まで送迎の車がお迎え
- 到着・健康チェック(血圧・体温など)
- 入浴
- 昼食
- 機能訓練・レクリエーション
- おやつ・休憩
- 夕方、自宅まで送迎で送り
半日型(午前または午後のみ)の場合は、入浴やリハビリに絞った短時間の利用になります。
④ 費用の目安
費用は「事業所の規模」「利用時間」「要介護度」で変わります。1割負担で1日型を利用した場合、1回あたり700〜1,500円程度が一つの目安です。これに加えて、昼食代・おやつ代などの実費(1回数百円程度)が別にかかります。
要介護度が高いほど、また利用時間が長いほど単価は上がります。送迎や入浴、各種加算が乗るため、正確な金額は明細で確認してください。
⑤ メリット・デメリット
メリット
- 他者と交流でき、生活にメリハリと張り合いが出る
- 施設の設備で安全に入浴できる(自宅で難しい方に有効)
- 通っている間、家族がまとまって休める・働ける(レスパイト)
- 機能訓練で体を動かす習慣がつく
- 生活リズム(起きる・着替える・出かける)が整いやすい
デメリット
- 「集団が苦手」「人と過ごすのが疲れる」という人には負担になることも
- 環境が変わるため、認知症の方が最初は混乱することがある
- 朝の準備(着替え・送り出し)に家族の手間がかかる
- 行き帰りの送迎時間がかかる
現場のひとこと:「親がデイを嫌がる」という相談はとても多いです。多くは“最初だけ”で、合う施設・合う雰囲気に出会えると通うのが楽しみになる方がたくさんいます。一度断られたからと諦めず、別タイプの施設を試す・短時間から始める、という手があります。
結局どっちを使えばいい?|状態別の使い分けガイド
ここまでを踏まえ、「どっちを使えばいいか」をパターン別に整理します。あくまで目安なので、最終判断は担当ケアマネや事業所にご相談ください。
こんな人は訪問介護が向いている
- 外出が大きな負担で、施設に通うのが難しい
- 自宅で入浴・排せつ・食事の介助が必要
- 一人暮らし・日中独居で、家事(掃除・調理)が回らない
- 集団より、自宅で静かに過ごしたい
- 認知症があり、環境の変化で混乱しやすい
こんな人はデイサービスが向いている
- 日中、家にこもりがちで活動量や交流が減っている
- 自宅での入浴が難しく、施設で安全に入りたい
- 家族が日中働いている/介護から少し離れて休みたい
- 体を動かす習慣・生活リズムを取り戻したい
- 人と関わると元気が出るタイプ
両方使うべきケース(併用)
実は、現場でいちばん多いのが両方を組み合わせるパターンです。
- 平日はデイサービスで入浴と日中の活動 → 朝晩は訪問介護で排せつや食事を介助
- 週2〜3回デイに通いつつ、デイのない日は訪問介護でカバー
- 家族が働く日はデイ、休みの日は訪問介護で家事援助、というように曜日で使い分け
迷ったら、「①入浴はどこでするか」「②日中、誰が見守るか」「③家族はいつ休めるか」――この3つを書き出すと、組み合わせが自然に見えてきます。
現場のひとこと:正解は一つではありません。私はいつも「ご本人の体の状態」「ご本人の性格(集団が好きか苦手か)」「家族がいつ休めるか」の3つを天秤にかけて、ご家族と一緒に組み立てています。完璧を目指すより、まず始めて様子を見て調整するのが、在宅介護を長続きさせるコツです。
訪問介護とデイサービスは併用できる?|組み合わせの考え方
「両方使うと保険から外れない?」とよく聞かれますが、訪問介護とデイサービスは併用できます。介護保険には要介護度ごとに1か月に使える上限(区分支給限度基準額)があり、その範囲内であれば複数のサービスを自由に組み合わせられます(厚生労働省「介護保険制度」に基づく)。
組み合わせを考えるときの基本は、「それぞれの“穴”を埋め合う」発想です。
- デイサービスがカバーする:日中の入浴・活動・交流・家族の休息
- デイサービスでは埋まらない:朝晩のケア、デイがない日、夜間の不安
- 訪問介護がカバーする:朝晩・随時の身体介護や家事援助、ピンポイントの支援
つまり「日中の塊はデイで、すき間は訪問介護で」というのが、もっとも安定しやすい型です。ただし限度額を超えた分は全額自己負担になるため、詰め込みすぎないことも大切。ここはケアマネが限度額を見ながら調整してくれます。
現場のひとこと:「あれもこれも」と入れたくなりますが、限度額を超えると一気に負担が増えます。優先順位をつけて「本当に困っている時間帯」から埋めるのが鉄則です。ケアマネに遠慮せず「ここがいちばんしんどい」と伝えてください。
ケアマネへの相談とケアプランの流れ|利用開始までの道のり
訪問介護もデイサービスも、自分で事業所に申し込んで勝手に始める、というものではありません。介護保険の認定とケアプラン(介護サービス計画)を通して利用するのが基本の流れです。
- 要介護(要支援)認定を受ける(市区町村の窓口に申請。未申請ならここから)
- 担当ケアマネを決める(居宅介護支援事業所と契約。要支援なら地域包括支援センター)
- ケアマネが課題やニーズを整理(本人・家族の希望、生活状況を聞き取り)
- ケアプランを作成(訪問介護・デイサービスをどう組み合わせるか位置づける)
- サービス担当者会議(ケアマネ・各事業所・本人家族で内容をすり合わせ)
- 事業所と契約・利用開始
- 定期的に見直し(モニタリング)(状態が変われば組み合わせを調整)
ここで大事なのは、サービスの中身や量はケアプランで決まるという点です。だからこそ、ケアマネに「何に困っているか」を正直に伝えることが、自分に合った組み合わせへの近道になります。
なお、要支援(要支援1・2)の方の場合、デイサービスや訪問のサービスは「介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)」という市区町村ごとの仕組みで提供されることがあります。内容や利用回数の考え方が要介護の方とは少し異なるため、詳しくは地域包括支援センターに確認してください。
ケアプラン作成の具体的な流れは、当ブログの解説記事も参考にしてください。
現場のひとこと:「ケアマネにこんなこと頼んでいいのかな」と遠慮するご家族が多いですが、困りごとを言語化して伝えるのは大歓迎です。むしろ伝えてもらえないと、的外れな計画になってしまいます。「夜が不安」「入浴が一番大変」など、生活の本音をそのまま話してください。
よくある誤解・落とし穴|現場が見てきた“つまずき”
最後に、ご家族がつまずきやすいポイントを、現場目線でまとめます。ここを知っておくだけで、無用な失敗を避けられます。
誤解①「訪問介護=何でも頼める家政婦さん」
前述のとおり、訪問介護の生活援助には対象外があります。同居家族の分の家事、大掃除、庭仕事、ペットの世話などは原則頼めません。「家事代行サービス」とは性格が違うことを最初に理解しておきましょう。
誤解②「デイは“預かってもらうだけ”の場所」
デイサービスは単なる預かりではありません。入浴・機能訓練・交流を通して、生活機能の維持や気持ちの張り合いを支える場です。「行かせるのがかわいそう」と感じる方もいますが、本人の世界が広がり、家族も休めるという両方の効果があります。
誤解③「本人が嫌がるから、もう無理」
一度デイを嫌がっても、別の施設・別の雰囲気なら合うことがよくあります。大規模でにぎやかな所が苦手でも、小規模で家庭的な所なら馴染める、ということは珍しくありません。タイプを変えて試す価値は十分あります。
落とし穴④「限度額を意識せずに詰め込む」
要介護度ごとに1か月の利用上限(区分支給限度基準額)があります。超えた分は全額自己負担です。「あれもこれも」と入れすぎると、思わぬ高額になることがあります。ケアマネと限度額を確認しながら組み立てましょう。
落とし穴⑤「事業所をパンフだけで決める」
訪問介護もデイサービスも、相性や雰囲気が大きく影響します。デイは可能なら見学・体験利用を、訪問介護は「どんなヘルパーが来るか」「事業所の連絡体制」を確認するのがおすすめです。
現場のひとこと:在宅介護は「最初に完璧な組み合わせを作る」ことより、「始めてから微調整する」ことの方がずっと大事です。状態も気持ちも変わります。合わなければケアマネに相談して変えればいい――そのくらいの気持ちで始めるのが、結局いちばんうまくいきます。
よくある質問(FAQ)
Q. 訪問介護とデイサービス、両方使えますか?
A. 使えます。要介護度ごとの利用上限(区分支給限度基準額)の範囲内であれば、自由に組み合わせられます。現場では併用される方が多いですが、状態やご希望によっては片方だけで十分な方もいます。
Q. どちらが費用は安いですか?
A. 利用の仕方によって変わるため、一概には言えません。訪問介護は「1回の時間・内容」で、デイサービスは「1回の利用+食費等の実費」で積み上がります。総額はケアプランの組み方次第なので、ケアマネに「この組み合わせで月いくらか」を試算してもらうのが確実です。
Q. 本人がデイサービスを嫌がります。どうすれば?
A. まずは理由を聞いてみてください。「集団が苦手」「知らない場所が不安」などが多いです。別タイプの施設に変える、半日型から始める、体験利用してみる、といった方法があります。一度の拒否で諦めなくて大丈夫です。
Q. 訪問介護で、同居の家族の食事も作ってもらえますか?
A. 原則できません。訪問介護の生活援助は「利用者本人の生活を支える」ためのものです。家族の分の家事は対象外になります。
Q. 要支援でもデイや訪問は使えますか?
A. 使えますが、要支援の方は「総合事業」という市区町村ごとの仕組みで提供されることが多く、内容や回数の考え方が要介護の方と少し異なります。地域包括支援センターに確認してください。
Q. まず何から始めればいいですか?
A. まだ要介護認定を受けていなければ、市区町村の窓口か地域包括支援センターへの相談からです。認定後は担当ケアマネに「何に困っているか」を伝えれば、訪問介護とデイサービスの組み合わせを一緒に考えてくれます。
まとめ|使い分けで迷わない3つの視点
- 2つは役割が違う。自宅で支えるのが訪問介護、通って活動と入浴と家族の休息を支えるのがデイサービス
- どっちか、ではなく“併用”がよくある形。「日中の塊はデイで、すき間は訪問介護で」が安定しやすい型。ただし限度額を超えないよう調整を
- 中身と量はケアプランで決まる。困りごとを正直にケアマネへ伝えることが、自分に合った組み合わせへの近道
在宅介護のサービス選びは、ご家族にとって大きな決断です。けれど、一人で完璧な答えを出す必要はありません。「入浴はどこで」「日中は誰が見守るか」「家族はいつ休めるか」の3つを書き出して、あとは担当ケアマネと一緒に組み立てる。それがいちばん確実で、後悔の少ない進め方です。
迷ったら、まずは担当ケアマネか地域包括支援センターへ。動き出すのは、今日からで間に合います。
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この記事を書いた人
むむぶどう🍇
社会福祉士・ケアマネジャー。社会福祉士として福祉の現場に20年携わり、現役のケアマネジャー・介護事業所の所長として在宅・施設のご本人とご家族の支援に関わってきました。FP3級・簿記3級も所持し、お金の知識にも少し強いです。福祉の制度を「使える形」にして届けたい、と思って発信しています。
▶ note(現場のリアル・体験談):https://note.com/mumubudou
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